MINOLTA X-600


[Contents]
【HOME】

■この子と私 〜サブカメラを探して(序章)〜

写真熱が再燃しだしてからはX-700をメインに使っていたのですが、その昔に2台体制に慣れていたためかサブカメラが欲しいと思うようになりました。

(それがチビ付の所帯持ちにとって無謀なことと判ったのは大分経ってからです(^^;)

すでに手に入れていていたXEは、使った感触は非常によいのですが、如何せん指針式メーターなので気楽に助手席に放り込むような芸当は怖くてできません。

そこでラフに使えて嫁にも使えそうなヤツをと思い、X-600を探すことにしました。

その昔、発売当初はどちらかと言うと初心者向けのイメージが強かったため、見向きもしなかった機種だったのですが、まさかこんな事で探すハメになるとは思いませんでした。


機種 (参考)
XD(黒)
X-600 備考




(A)絞り優先AE 2 3 AEロック有り
(S)シャッター優先AE 3 -  
(P)プログラム 1 -  
(M)マニュアル 3 3  





明るさ 4 2 アキュートマット
(ミラーにAF用スリット入)
絞り値直読可 3 -  
(M)時シャッター速度表示 3 3 LED点灯
(M)時設定シャッター速度表示 3 3 LED点滅
交換式ファインダー - -  
フォーカスエイド - 3 Xシリーズで唯一可能




メカニカルシャッター 1 -  
シャッター音 5 3 電子式
横走り布膜
1/2000以上 - -  



自動巻上げ 2 2 オートワインダーG
分割巻き上げ - -  
巻上げ感 4 3  


建付け 4 3  
塗装 5 2  
質感 5 3  
満足感 4 3  
合計 52 36  
Rating 10.0 7.0  

■Impression

見た目では、単4電池を収めるグリップ部が大型で、スタイリング上のアクセントになっています。
ワインダーをつけた時には程よい?バランスで結構気に入ってます。(もっともそのおかげでモータードライブがつけられないのですが..(^^;)

使ってみた感じでは、巻き上げの感触がX-700などとちょっと異なります。
シャッターユニットはX-700等と同じはずなのですが、レバーがX-700と異なり中折れ式のためか、はたまた指当ての形が異なるためなのか判りませんが、

X-700よりも少しゴリゴリ感がある感じです。

露出モードは絞り優先AE+メータードマニュアルです。
マニュアル時に露出値(点灯)と設定値(点滅)が表示されるため、使い勝手は良いのですが、

  • シャッターダイヤルの回転方向が通常と逆
  • AUTOの位置にロックが無い

といった、これまでのミノルタXシリーズとは一線を画する操作性のため、

X-700、XDなどのサブカメラとして使うには少々違和感があります。

余談ですが、後のX-370sはこのX-600の操作性を踏襲しています。もしXシリーズの新機種が継続して開発されていれば、これが新しいXシリーズの標準的な操作となったのかもしれませんね。

肝心のフォーカスエイド機能は、わりと使えます。ただ、そのためにミラーにスリットが入っているため、

ファインダーの明るさがX-700などと比べると半絞りほど暗く感じます。

したがって、フォーカスエイド機能が特別必要とならない限り、ファインダーが明るく、モータータードライブがつけられるX-500の方が実用的だと思います。

これまた余談ですが、
せっかくフォーカスエイド機能を持たせて簡単に撮れることを目指したので有れば、Pモードを持たせても良かったのではないかと思います。
もっともそうすると単体の機能ではX-700を上回ってしまうので、ラインナップ上問題だったのかもしれませんが。

本格的なAF一眼カメラが世に出る直前に登場したため、いろいろと想像力がかきたてられるカメラです。

■メンテナンス情報

実はこのX-600は2台目です。
1台目は手に入れて約3ヶ月でシャッター膜が動作不良となり、サービスステーションで修理に出しました。

<症状>
レリーズした際、後膜が最後まで行かずに途中で止まってしまい、巻き上げが出来なくなる。
→手で後膜を押してやるとカチャッという音と共に最後まで行き、巻き上げが可能となる。

<修理内容>
シャッターブロックの調整のみ(^^;

修理に出して更に半年ほど使用したのですが、同じ症状が再発してしまいました。修理の保証期限をほんの少しオーバーしていた1ヶ月くらい。ちょっと悔しい)ため、2台目を購入することにしました。

■中古相場

<2004年7月><2003年9月>→
2002年頃は見かけることの多かったX-600ですが、このところは見かけることがめっきり減ったように思います。1,2ヶ月に1台といったところでしょうか。
もともとタマ数が少ないこともあるので、順当な線と云えなくも無いですが。
相場のほうはあまり変わらず、1万前半と言った感じです。

<2002年11月>↓
ひところは15千−2万くらいといい値段がついていたようですが、ここ1年ほどで1万前後に落ち着いたようです。

もともとミノルタX3桁シリーズは安め安定で、なおかつX-600は性能的に中途半端なためかもしれません。
ただ、X-600は生産台数が少ないと言われていることや、フォーカスエイド機能への需要が高まったりすると、再燃するかもしれません。



昭和58年4月 MINOLTA X-600/X-500 カタログより

■BACK  ■TOP  ■NEXT

■カメラレビュー X-1 X-1MOTOR XE XEb XD(Black) XD(Silver) XD-s XG-E
XG-S X-7(Black) X-700(Silver) X-70 NewX-700 X-600 X-500

■特集 New MDレンズ MDロッコールレンズ MCロッコールレンズ 標準レンズ 広角レンズ 望遠レンズ

私的ボディ比較 シャッター音比較


【HOME】